築41年以上の中古マンションは売りにくいのか?

築後41年経過しているマンションは、全国に約106万戸以上も存在しています。

2013年末現在約601万、そして2016年初めは約830万戸という現実。
詳細は 全国のマンションストック戸数(国土交通省発表)へ


2016年初めのマンション総数は約830万戸ということから約8分の1が築後41年経過しているマンションとなります。

平成28年(2016年)から41年前と言えば昭和56年(1981年)です。

1981年6月以前に建築されたマンションは旧耐震基準に基づき建築されていて、現在(昭和56年7月以降)の新耐震マンションよりも耐震性能が弱くなっています。

また、現在住宅ローンを市中銀行から借り入れた場合の最長融資期間は41年が殆どです。

これが築41年以上の物件は、売りずらく資産価値が著しく下がる要素と言われている理由です。

ただ、築41年以上のマンションだから絶対に売却できないか?と言うとそんなことはありません。

ここでは、築41年経過したマンションをいかにして高く売却することが出来るかを見ていきたいと存じます。

まず、マンションや戸建て住宅など不動産を売却する場合、共通する事項が1つあります。

それは購入者を1人見つけてればいいわけです。

このことから販売価格について、この購入者を1人見つけてればいい価格を考え販売活動すれば良いと言えます。

これは何も築35年経過したマンションのみに言えることではありません。

どんなマンションでも査定時十分に調査し、価格面では周辺の価格相場と大きく乖離していなければ、良いということになります。

販売価格を決定する場合(根付け)する場合、まずは近隣相場からの査定を参考にして販売活動すればいいわけです。

東京23区の場合は近隣に比較対象しやすい類似マンションが有る場合が多くあまり根付けには苦労しません。

ただし、これは東京都内を中心とした場合だけです。地方は価格決定も販売活動も苦戦します。

価格がマンション販売の成否を決める。

不動産の価値はその組成により大きく変わります。

これはマンションにも当てはまり、マンションは不動産の中でも特に以下の5つにより大きな資産ウエートと占めているよと言っても過言ではありません。

以下ではマンションの価格組成から成約できる資産価値としてもか価格を見て行きます。

築年数が35年以上経過した中古マンションの資産価値としては5つあります。
全て満たしていれば、ベストですが、少なくとも2つ満たしていないと資産価値有ると言えず売却に苦戦する可能性が高いです。

•駅からの距離や立地など生活利便性などが優れているか?
•将来の立て替えに備えて建築基準法(建蔽率や容積率)など確保されているか?
•建物維持のための修繕積立金の蓄えが十分に備わっており管理費等の滞納もなく管理組合が機能しているか?
•相続問題や空き家問題を解決出来る目途が有るか?
•設備面で改善できる余地はあるか?

大きく分けるとこの5つが挙げられます。
それでは、順番に解説していきましょう。