「完売マンションの建築確認を取り消し」問題について

入居寸前に契約解除、購入者が激怒。
完売マンションの建築確認を取り消したとのこと。
最近マンション建築に係る問題が特に多いように感じます。。。。

しかし、問題が起きる段階がとても気になります。
横浜の杭偽装マンションはともかく、今回のこの「完売マンションの建築確認を取り消し」については
設計段階でわかってることであり、施工中に設計変更があったとすれば中間検査で変更または指摘されていたはずなのです。
しかし、今回はほぼ完成してから取り消したということですから、異常と言うほか言葉が見つかりません。
建築確認申請は設計段階で行うものです。
これだけの規模のマンションですから、過去にマンション設計・建築確認申請・建築済確認経験のある一級建築士(一級建築士事務所)が建築確認申請を行ったと言えます。

平成26年3月に建築確認申請がされその後このマンションは建築に入っています。
平成27年6月12日付で建築確認申請効力が裁判所により停止されました。
この間に地元住人は建築計画が持ち上がった2004年から、建物が、街の景観に合わないとして、何度も建築確認などの審査を請求していたとのこと。
そんな中での都の建築確認申請受理は申請されたからにはあるべき行為であると思います。
しかしその後の経緯はどのようなものだったのか、とても疑問の残るものだと言えるのではないでしょうか。


時に中古マンション売却の中では時に多くの問題が発生しています。
管理組合が建築主に建築後数年後に訴訟したものが少なからずあります。
中古マンションを外観から見ただけではマンションに問題が有ることなどは全くわからないものです。
販売する場合の詳細なる資料「マンション管理に関する重要事項調査報告書」を取得しなければ問題があることが分かるものではありません。

売主様が直接買主様と売買するマーケットが出来ることはとても素晴らしいことです。
しかし、時に売主は自分の売るマンションに問題が起こっていることを全く把握していない人もいます。
また問題が有ってもそのことがとても簡単に考えている方も有られます。

売主様がマンションを売る以上そのマンションは「商品」なんですが、その商品と言う観点が気薄な方もあられます。
今回のこの「完売マンションの建築確認を取り消し」問題や、杭偽装マンションなどをきっかけとして資産としてのまた商品としてのマンションを考え、マンション売買は軽い気持ちで行われることでは無いということを、今一度考えなければならないのではないでしょうか。