一戸建て購入時の建物のチェックポイント

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一戸建ての購入は、人生の中で一大イベントです。
不動産会社任せではなく、ご自身でも必ずチェックしましょう。
以下に、確認しておきたいチェックポイントをご説明します。

(1)基礎を確認!

まず、確認したいのは基礎のひび割れです。
ひび割れのまったくない基礎を見つけるのは、ほぼ無理でしょう。
素材の性質上、ひび割れは起こるもので、あまり大きいものは購入しない方が良いです。
次に注意したいのが、基礎の傾きです。
目視で明らかに傾いているときには注意してください。
土台から傾いているということなりますので、中はさらに傾いている可能性が考えられます。

(2)外壁を確認!

確認したいのは、外壁のひび割れです。
外壁のひび割れにも悪いひび割れがあります。
乾燥クラック・構造クラック・縁切れによるクラックと呼ばれるものです。
表層で起きているものではなく、深層で発生したクラックが表層に出てきているものです。
簡易的な見分け方としては、その太さや発生状態によって見分けます。

(3)軒を確認!

建物のもっとも高い位置にあるので、点検が難しいところにあります。
双眼鏡などを用意しましょう。
軒裏のひび割れや穴は要注意です。
ひび割れは、漏水や雨水の吹き込みにより内部が腐食している可能性があります。
屋根裏や壁の間が腐食するとリフォームは困難でそれなりの費用がかかります。
穴は、鳥やスズメバチが入って巣を作っている場合があり、これも要注意です。
軒裏に染みのような痕が広がっていることがあります。
修復されていることもありますが、漏水があったことの印なので気をつけましょう。

(4)浴室、台所、洗面所を確認!

住宅で故障やトラブルが多いのは水回りです。
何年か使っていると蛇口のパッキンが老朽化して水漏れが起きたり、給湯器の故障で温水が出なくなることもあります。
そんなとき、すぐかけつけて出張費と部品代など実費に近い料金で修理してくれるのがそれぞれの設備のメーカーです。
メンテナンスや将来の修理に備えて各設備のメーカーを確認しておきましょう。
また、給湯器が老朽化している場合は、交換をお勧めします。

(5)窓周辺のカビを確認!

窓の周辺に発生しているカビには要注意。
結露が起きている証拠です。
ペアガラスにすることで結露を防ぐことはできますが、今までに結露し続けたことで発生していたカビによる腐食はどうしようもありません。
カビによる被害は、建物の内部に侵害していることが多いです。
一度侵入したカビは、広がって家を腐らせるので注意しましょう。

(6)押入れの漏水痕を確認!

押入れを開くと天井や壁に漏水痕が見つかることがあります。
押入れで発生している雨漏りは、建物外部から建物内部にかなり深く侵入してしまっている場合があります。
水が通過した部分は、傷んでいる可能性が高いので気をつけましょう。

(7)壁や天井の亀裂を確認!

壁面に亀裂が走っている場合、慎重になってください。
石膏ボードが、下地の木材に引っ張られたことで亀裂が生じてクロスが避けているということがあります。
この場合は、クロスの張替え補修などで対応できます。
しかし、鉛筆の芯が入りそうなほど太い亀裂はダメです。
この亀裂は建築に問題があり、のちのち構造上の問題に進展する恐れがあります。
補修するにしても大きな工事になりやすいです。

(8)床の水平を確認!

床の水平が保たれているか確認しましょう。
ビー玉を持っていくのがいいです。
まったくビー玉が動かないような物件は少ないです。
置いてすぐに動き始め、加速していくような動きか確認してください。
勢いのある動きをするときには注意しましょう。
傾きの問題は根本的な解決はしにくく、その場しのぎの工事になりがちです。

(9)バルコニーの床を確認!

バルコニーは、防水処理がされています。
この防水処理は経年の劣化をします。
劣化がひどく水が染み込んでしまっている時には、コンクリートや構造部分を傷めていることがあります。
補修は高額になりやすいので、気をつけましょう。



建物のチェックにあたっては、次の物をお持ちになると便利です。
メジャー、水平器、ビー玉、デジカメ、懐中電灯などです。

ご参考になりましたでしょうか。
次回は、一戸建て購入に知っておきたい知識です。